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もっと使える「kintone」その6 -関連レコードにテーブルを表示して検索しよう- 編
こんにちは。CI事業部サポートチームです。
kintoneをもっと便利に活用するための「もっと使えるkintone」ブログの第6弾です。
以前のブログ「もっと使える「kintone」その3」では、関連レコードを一覧画面に表示する活用法を紹介しましたが、今回も同じく関連レコードを取り上げたい思います。
第3弾「もっと使える「kintone」その3 -関連レコードのデータを一覧画面上に表示しよう- 編」
kintoneの関連レコードは非常に便利なのですが、利用上の制限で実現できないことがあったり、表示や検索などのユーザビリティの点で物足りなさがあります。例えば、「テーブルに設定したフィールドは関連レコードに表示できない」点については、多くの企業様が不便を感じているのではないでしょうか。
せっかく便利な関連レコードなので、不便を解消してもっと快適に使って欲しい!
そこで今回は、関連レコードにまつわる悩みや不便を解消する機能拡張プラグインを使った、関連レコード快適活用法をご紹介します。
※そのほかの「もっと使える「kintone」」記事はこちらから
第1弾「もっと使える「kintone」その1 -販売管理「PCA商魂」と連携しよう- 編」
第2弾「もっと使える「kintone」その2 -複数のアプリのデータを1つのアプリにまとめて集計しよう- 編」
第4弾「もっと使える「kintone」その4 -kintoneとGoogleスプレッドシートを連携しよう- 編」
第5弾「もっと使える「kintone」その5 -ルックアップ的にめちゃくちゃ便利に使おう- 編」
関連レコードとは?
まず、標準的な関連レコードについて簡単にご案内します。
関連レコードとは、レコード詳細画面に「条件に一致したレコード」を一覧表示できる機能で、ほかのアプリ、同じアプリのどちらのレコードも表示できます。
たとえば、顧客データと売上データを別々に管理している状態で、顧客に紐づく売上データをまとめて見たい場合などに便利です。関連レコードの詳細を見たい場合は、ワンクリックで参照先レコードにジャンプできるので、画面を切り替えて検索する必要がなくなります。また、参照先のレコードを更新すると、関連レコード一覧のデータも更新されます。
【顧客管理アプリ詳細画面】売上関連データ
関連レコード機能の制限
関連レコードの機能的な制限にはどのようなものがあるでしょう。主なものを挙げてみます。
- テーブルに設定したフィールドは指定できない
- 数値の桁区切りや丸めなどは、参照先のアプリの設定が反映される
- 「関連レコード一覧」フィールドは、レコードの一覧画面には表示できない
- 「関連レコード一覧」フィールドの値は、『集計』『自動計算』『アプリ内検索』の操作対象にならない
- 表示するフィールドの横幅は変更できない
(フィールド名の文字数を変えることで、関連レコード一覧フィールドに表示されたときの横幅を調節可能)
不便に感じる「これ」を解消したい!!
当然ながら機能的な制限を不便に感じたり、悩みごとにつながっていると思われます。
その中でもとりわけ以下の3点については、「なんとかしたい」と解決を望む方も多いのではないでしょうか?
- テーブル設定したフィールドを関連レコード表示したい
- 関連レコードの列幅を調整したい
- 関連レコードに対してデータ検索したい
一般的にテーブルの利用頻度は非常に高いので、関連レコードへの表示を望む声は疑いようがありません。
また列幅調整については、個人的にも不便さを強く感じると同時に、やはりユーザー様からの解決リクエストが多いです。データ検索の活用度合はその企業様の運用状況によって変わると思いますが、検索そのものはほぼ間違いなく要望があると思われます。
不便解消。快適利用。「関連レコード拡張プラグイン」
そんな関連レコードの機能的な制限を解き、不便を解消する「関連レコード拡張プラグイン」。
標準の関連レコードではできない、サブテーブル表示・検索・集計・列幅調整などが可能となります。
【標準の関連レコード(上段)と拡張した関連レコード(下段)】
関連レコード拡張プラグインの主な拡張機能
- テーブル設定したフィールドを表示
- 降順・昇順での並び替え
- データフィルタリング:文字検索、〇〇を含む・含まない、数値項目での〇〇以上・〇〇以下の範囲指定、日付項目の範囲指定や数字(以上・以下)など
- 数値型のデータを自動的に集計:合計値、平均値、最大値、最小値を関連レコードのヘッダー部に表示
- 関連レコード項目の列幅をドラッグで自由に調整
- 添付ファイルビュー:関連レコードに選択した添付ファイル(PDF、JPEG)をファイルビューワー表示
- ページネーション:レコード数、全体ページ数を関連レコード上部に表示
関連レコード拡張プラグインの使い方
関連レコード拡張プラグインは、かんたんな設定を行えば利用可能で、複雑な設定・実装は必要ありません。以下のステップで利用することができます。
- 関連レコード(拡張版)を設置するスペースフィールドを設置する
- 該当アプリにプラグインをインストール
- プラグイン設定画面で項目等を設定する
【プラグイン設定画面】参照先アプリと表示するフィールドなどを設定する
関連データを操作しやすく・見やすく
テーブルフィールド表示や列幅調整も自由自在にでき、関連レコードのデータは従来よりも見やすく、扱いやすいものとなります。降順・昇順での並び替えも可能です。
データのフィルタリング検索や集計
データを抽出するのにはフィルタリング検索を。合計値や平均値などの目的値の算出にはデータ集計が利用できます。
ファイルビューワーとページネーション
添付したファイルをファイルビューワーで閲覧することや、ページネーションにより全体ページとレコード数を把握できます。
「kintone」を便利に使って、さらに大きな効果を。
今回は、関連レコードを使っていると感じるいくつかの不便さを「関連レコード拡張プラグイン」で解決てより快適にお使いいただく活用法をご紹介いたしました。
個人的には「テーブルフィールドが表示できない」ことは最も不便かと感じていますが、各社各様、不便に感じる点も悩みもそれぞれかと思います。そんな中で、今回ご紹介したプラグインは関連レコードの機能的な制限を広く網羅的に解消し悩みを解決できるのではないかと思っております。また、以前のブログで少し触れた関連レコード内で"検索したい"というニーズにもしっかりと対応できます。
関連レコードをもっと便利に活用されることで、ますますkintoneが広く深く使われることを祈りつつ今回のブログの締めといたします。
それではまた次回お楽しみに!
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